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雲仙小学校の活用

中村 星斗

特別な思い出の場所を残したい、活用したい

2020年春、住民に惜しまれつつ閉校となった雲仙温泉で唯一の小学校、雲仙小学校。
特別な思い入れのある場所を取り壊しにはしたくない、みんなで活用していつか学校として復活する日を見たい、という動きが雲仙温泉の中で高まっています。

小学校は住民をつなぐ場所だった

133年の間に約2500人の卒業生を輩出してきた雲仙小学校。その閉校式には閉校を惜しむ400人もの卒業生が集まりました。
雲仙の子どもが全員集まる小学校のため、大人になってもたいていの人は顔見知り、雲仙を出ても雲仙出身というだけで絆は深まります。

小学校の運動会は、ほぼ町の運動会。
雲仙の全世代が運動場に集結し、各ホテル、消防団でチームを作るなど大人の競技も大いに盛り上がりました。
閉校後初めて運動会がなかった秋、住民からは「寂しかったね」の声が多くあがりました。

小学校活用の主役は地元のみなさん

「個々に活用への思い、アイデアはあってもなかなか動き始められないんですよね。だけど主役はやはり小学校を愛してきた地元の皆さん。
地域の人が主役になりつつ、学校の良さを活用していければと思っています」と話すのは、雲仙温泉観光協会の荒木正和さん。

「近くの宿泊施設と協力しながら、企業研修やワーケーション、学生の学習合宿、スポーツ大会の会場や控え室としての利用や、運動場で野菜を育ててそれを調理して食べるプログラム、地元のお母さんたちの手料理を食べられる会、などアイデアはたくさんあがっています」。
「住民の思いが反映された企画で、きちんと収益を上げていく、その両輪がうまく回る方法を、みんなで検討していきたいですね。」

※2020年12月末には、住民に活用について考えるきっかけを作ってもらおうと、学校の大掃除と忘年会が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となりました。

今後も小学校の活用については検討が続きます。

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