雲仙市観光戦略
かつて長崎の皆さんの熱烈な後押しを受けて国立公園となった雲仙。
2020年、今までにない経験の中で、再び市民や県民の皆さまに支えていただきました。
地元の人が楽しめてこそ、遠方からも来ていただける。
雲仙は、地元に愛され、世界から目指される本物のリゾートになるべく、10年後に向けたプランを策定しました。
雲仙温泉の普遍的価値
生きる力がよみがえる
雲の上の避暑地へ
雲仙温泉は、昔から多くの信仰や旅人、湯治客を受け入れてきました。
神々が宿る山、修験道、火山の恵みである温泉、四季折々の植物…。
この美しい雲仙の自然に「外国人」は深く感動し、「避暑地」という新しい切り口を持たせました。それは、雲仙にもともとあったあらゆる資産を共存させながら新しい価値を生み出したことに他なりません。
地球の鼓動のようにふつふつと湧き出る温泉で体を癒し、夜明けとともに聞こえる、心地よい鳥の声で目覚める。雲仙は、国内外を問わず、多くの人に生きる力をよみがえらせてきました。
これまでの出会いに感謝し、これまで以上の価値を生み出すこと。
私たちは豊かな雲仙を守り、新しい雲仙に挑み続けます。
- 雲仙温泉の理念
- 1300年の信仰と、受け継がれてきた豊かな土地の資産(温泉・国立公園)を大切に守り育て伝えながら、新しい切り口で表現し、これまでにない価値を創造する。
雲仙でしか見ることができない大地。雲仙でしかできない体験。
新しくも普遍性を有する「オンリーワンの滞在型リゾート」をめざし、地元に愛され、雲仙に生きるすべての人々が笑顔で元気になれるよう、心を一つにして実践する。
10年後の雲仙
島原半島とともに「6日間滞在できる雲仙」となることを目指して、雲仙市内において様々な取り組みを実施するほか、島原半島における連携を目指しています。
6つの行動指針・
3つの意識
雲仙市観光戦略では、課題解決のために6つの行動指針と3つの意識を定めています。
-
地元を使おう。
雲仙のものを使おう。歴史も、自然も、資産も、人材も、雲仙にはたくさんの宝があります。そして、半島にもたくさんの宝があります。地元への愛を、使うことで表そう。
-
唯一無二の
自然を愛そう。ここだけの素晴らしい自然を誇りに思おう。日本で第一号の国立公園。その魅力を伝えよう。そのために、もっと知ろう。地元の人、働いている人だからこそ知るオススメの場所や体験を紹介しよう。守ること、活用することの両方を考えよう。
-
ヘルシーに
いこう。雲仙には、お湯、食、自然などのヘルシーになれる要素が揃っています。半島に目を向けても、滋味豊かな多様な、食や暮らしがあります。これらをメニューやサービス、アクティビティとして形にしよう。その人に合った滞在型メニューの開発、体を動かせるアクティビティの選択肢。オーガニックな要素も積極的に取り入れて、五感にうったえる「ヘルシー」な雲仙スタイルを提案しよう。
-
話してみよう
繋がろう。人手が足りない時。アイデアが欲しい時。悩みがある時。ちょっと行き詰まったら、とりあえず、近くの人にぱっと話てみよう。話すだけで、思わぬ解決策が見えたり、ひろがりがあるかも。近くに人がいなかったら半島の人へ、ちょっと遠いけど話のできる友達、親しくないけれどパワーのある人や企業に話してみてもいいかも。お互いに助け合えるつながりを、あらためて思い浮かべてみよう。お客様とも、話してみよう。旅先での何気ない会話は、強力な「赤い糸」になる。雲仙にまた戻ってきたくなる。お山から、たくさんの人と繋がろう。
-
おしゃれに、
清く、美しく。お山雲仙の静謐で特別な空気感と、美意識を大切に。おもてなしの清い心。清掃や消毒の行き届いた安心安全な施設や店舗。ハイカラな外国人リゾートの歴史を思い出し、身なりもおしゃれに。町並みも、美しく。雲仙らしい見た目にこだわることも、おもてなしのひとつです。
-
ユニバーサルな
おもてなし。大人も子どもも、遠くの人も近くの人も、日本人も外国人も、雲仙に来れない人にも、働きに来る人にも、すべての方に裏表のないまごころの「おもてなし」で雲仙を楽しんでいただこう。
-
個の総力戦。
個々の商売に励むことが地域の力になります。ひとりひとりが雲仙の一部。一人が作る思い出が、雲仙全体の評価につながります。お客様のひとつの思い出が、雲仙全体の印象になります。「個の総力戦」。「ツイートする」「話す」「ブログに書く」など、できることはいっぱいあります。
-
途中も見せる。
完成するまでの時間がもったいないので、プレスリリース発信や、自主発信でプロセスを見せる広報。地域の人、外の人にも物語、プロセスを共有する。
-
仲間を集める。
広報メンバーや、相談できる人、一緒に協働してくれる人、そのものを雲仙の外にももつ。ファンの立場での広報や協力。お手伝いすること自体がアクティビティになる工夫を。
6日間滞在できる
雲仙を目指す。
6つの行動指針と3つの意識のもと、
10年後雲仙温泉はお客様にとって
島原半島とともに
「6日間滞在できる雲仙」となれるよう、
様々なプロジェクトを進めています。