四面宮伝説①~神社で演劇!?~
堀口治香
四面宮(しめんぐう)とは、1300年前に雲仙に誕生した九州総守護の神社の名称です。温泉神社(うんぜんじんじゃ)という名前でも親しまれています。雲仙を中心に、島原半島各地、諫早市や佐賀市まで広がり、現在約25の四面宮があるそうです。
四面宮についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。→
現在雲仙観光局では、この「四面宮」の物語を題材にした演劇作品を上演するプログラムを作成中です。
披露される舞台はなんと、四面宮の総本社である雲仙温泉神社、その境内です!
↓雲仙温泉神社
まさに、この上ないほどぴったりな場所ですね。
神楽や奉納の舞などが神社で行われるのは見慣れていますが、演劇が公演されることは珍しいのではないでしょうか。
地域の皆さま、神社関係者さまのご協力に感謝です。
当日は、外国の方や神社のことについて詳しく知らない方も楽しめるように、導入ガイドのお話を聞きながら、雲仙地獄や八万地獄を見学することができます。
↓現在の八万地獄の様子。現在は立ち入り禁止のため、柵越しに見学です。
9月末日、舞台のセッティングの調整のために、現地で打ち合わせが行われました。
舞台装置を準備してくださるのは長崎県にあるアクター企画のみなさま。
そして、舞台を作ってくださるのは、長崎県NK3 Dream Pro(エヌケースリードリームプロ)という演劇製作所です。
↓舞台装置を準備するスタッフの方と早速打合せ。
↓大道具、小道具、太鼓の設置場所などについて、細かく現場を確かめます。
物語の世界に浸っていただくため、小道具やパンフレットも工夫します。
↓文庫本をイメージしたパンフレットの見本。英語と日本語の両方で読めるように試行錯誤中です。
パンフレットには、松葉が栞のように収まる仕様に。
一般的な松の葉は2枚なのですが、雲仙温泉の中には3本の葉を持つ松があります。
この松葉は、三鈷の松(さんこのまつ)と呼ばれ、持っていると幸せが訪れると言われているそうです。
↓神社の境内でミーティングがはじまりました。
時間帯、照明設備、ガイドの流れなど、幅広く意見を合わせながら調整をしていきます。
奈良時代から続く、霊山である雲仙。
その歴史がどんな形で今までつながってきているのか、演劇を見ることでより理解が深まりそうです。
台本や演出はこれから出来上がってくるとのこと。楽しみですね!
↓神社の狛犬たちが打ち合わせの様子を見守っていました。