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国見のNEW体験コンテンツ開発記2

堀口治香

雲仙市の国見町にある神代小路は、江戸時代、佐賀県鍋島藩の領地でした。

今でも武家屋敷が立ち並び、建物や風習から独特の文化を見ることができます。

しかし、後世に残していきたい風景をどんなふうに伝え残していけばいいのか、、、。

そのヒントを得るため、神代のガイドさんと一緒に佐賀県まで行ってきました!

↓まず訪れたのは佐賀城本丸歴史館。石積みが立派です。

↓お殿様の玄関口が、歴史館の入口になっています。

↓お殿様と並んで写真撮影できるバーチャル装置。

↓当時の藩の勢力図の中に、国見町の神代を発見。

↓扉には戦乱の時の銃痕が。お城の天井や扉の金物が、神代の武家屋敷と同じ作りであることを発見するなど、佐賀の鍋島藩とのつながりが見えた時間でした。

佐賀城本丸歴史館は、「佐賀県の子供たちに、佐賀の歴史や偉人の存在をもっと知ってほしい」という明確な目的のもとに建てられた施設だそうです。その為、入館料は無料。残されていた城の図面を基に再建された佐賀城の中に、鍋島藩の歴史が学べる色んな工夫が散りばめられています。観光客向けの派手な催しを行うというよりは、歴史を深く知りたい人向けに楽しく気軽に学べる企画が都度行われているそうです。

伝統を、誰に伝え残していくのかをきちんと定めることで、ブレのない運営を続けることができる。
佐賀城本丸歴史館からその姿勢を学びました。

続いて向かったのは「長崎街道」です。

シュガーロードとも呼ばれ、福岡・佐賀・長崎にまたがって続く道です。長崎港からの輸入品を運ぶための重要な交通路でした。

長崎街道を巡るツアーを案内してくれたのは、佐賀市のボランティア観光ガイドの森永敏子さま。

↓黄色い服を着た方が森永さま。

「“もりなが”って聞いて何か思い出しませんか?」と一言。何と、某有名製菓メーカーの創業地は佐賀県だそうです。その他にも佐賀に所縁のある有名お菓子業者は沢山あるそうで、砂糖が豊富にあったことが関係しているそうです。そうして自然と話題はシュガーロードの話に。

↓古賀銀行の紹介。

↓個人が建てた銀行で、レトロな建物がおしゃれです。

↓案内看板に鍋島小紋という伝統柄がデザインされていて細やかです。

↓通りに並ぶお屋敷それぞれが、伝統工芸品の展示場所やお店になっていました。佐賀錦は紙で作られた織物。作る工程を見ることもできます。

↓「さがしもの」というお店では、伝統工芸品の鍋島緞通(なべしまだんつう)が販売されていました。

神代ガイドの今村さまが、「案内したお客様から聞いていたが、実物を見るのは初めて」と、興味津々。緞通とは、日本で最古の絨毯みたいな織物だそうです。

↓街道をぶらりと歩きながら、最後に佐賀神社へ。鍋島家に所縁のある神社です。

佐賀の歴史を学びながら、佐賀と長崎、そして鍋島家と神代のつながりを感じた一日でした。この学びが思わぬところで活きるかもしれません。

続報をお楽しみに!

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