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軟水と硬水の違いは!?ジオパークから読み解く【その2】

ゆうこりん

こんにちは!地獄うまれ地獄育ちのゆうこりんです♬

今回は、前回書いた記事「地獄はなぜ小浜にないのか?」の続きを書きます♬

前回の記事をまだ読んでいない方は、ぜひこちらからご覧くださいませ~☟

前回の続き、、、

雲仙お山の情報館さんの主催で、ガイド事業や観光に従事している方向けの有識者レクチャーが行われました。

有識者として、島原半島ジオパーク事務局の大野さんに、ジオパークから読み解く島原半島について、2時間お話いただきました☆

地下水の宝庫”島原半島”

今回のレクチャーの最後には、水の事も勉強しました。

水の種類で良く区別される【軟水】と【硬水】
みなさんは、違いを意識して使っていますか?

「水1Lの中に溶け込んでいるミネラルのうち、カルシウムとマグネシウムが少ない水は”軟水”、多く含まれるのが”硬水”です。」

島原半島の東側、島原エリアは豊富な湧水で有名です。

現在島原市には70ヵ所を超える湧水地があり、その湧水量は一日20万tといわれている。これらの湧水は湧き出した時期によって、大きく二つに分けられる。市内外を問わず毎日沢山の人が水を汲みに訪れる。水温は15℃前後であり、炭酸ガスやミネラルを程よく含み、「島原の水はおいしい」と評判だ。

水の都しまばら「湧水の誕生」島原市 より抜粋


その湧水のほとんどが、軟水または中硬水なんだそうです。

なんだか、普賢岳が近いので勝手に硬水しか湧き出てないんじゃないかと勘違いしていましたが、火山との距離よりも、地下水が湧き出るまでに通る距離や通る際に接する”石”によって、水に混じるミネラルの量が変わるそうです。

水に混じったミネラルは地下水が通過したときに触れる”石”が溶け出しているんだとか!

日本の場合には、(例外もありますが)島国で地下を通る距離が短かったり、スピードが速いことが多く、軟水が多いそうです。

日本茶インストラクターあきさんのお茶登場

そこで、出てきました。3種類の水出し緑茶!

日本茶インストラクターのあきさんが、この日のために水出し緑茶を用意してくださいました。

あきさんは、雲仙温泉の中で「松尾カメラ時計展喫茶室」をされています。茶葉を摘むところからお口に入るまで、お茶と向き合っているあきさんの「お茶愛」を感じることができます。

松尾亜樹さん

3種類の水出し緑茶を飲み比べ!

写真でもわかりますが3番(左)は透き通っていますね!
味は、1番と2番は近いですが苦みの出方が少し違いました。
3番(左)は緑茶ならではの苦みや旨味はあまり感じられませんでした。

私の好みは1番でした♪

実は、全部同じ淹れ方でした!

なんとこの3種類の緑茶、同じ温度、同じ水の量、同じ茶葉の量、同じ抽出時間だったんです!

なんでこんなに見た目も味も違うのでしょう?

それでは、答え合わせ

1番(右)は島原市中堀町の長庚の泉(ちょうこうのいずみ)の湧水(軟水)

2番(中央)は島原市中堀町の水頭井戸の湧水(中硬水)

3番(左)フランスのコントレックス(硬水)

でした!

大野さんの湧水のお話に結び付けて、島原の湧水で飲み比べた水出し緑茶。

あきさんも、ずっとやってみたかったんだそう^^あきさん、美味しいお茶をありがとうございました!


さてさて、湧水のおはなし♪ byジオパーク大野さん

水出し緑茶の色と味の違いは水のミネラル含有量が関係していたんですね。

先ほども書きましたが画像でわかるように、軟水はミネラルが少なく、硬水はミネラルが多い。

ここに、緑茶の茶葉が入ると茶葉からの「うまみ」が出るのですが、既にミネラルが多く含んである硬水には「うまみ」やほかの成分が出にくくなるわけです。

「緑茶らしさ」を引き立たせるお茶を淹れたい場合には、「軟水」を使うことをお勧めします♪

パスタを茹でる時はどっちがいい?

パスタを茹でる時には、アルデンテに仕上げるために塩を入れますね?

実は、それも軟水と硬水が関係しているんです。

本場イタリアでは、塩は入れないそうです。

なぜかというと、基本的に硬水なので、ミネラルがすでに多く含まれていて、アルデンテに仕上がるんだとか。

日本の水は、ほとんどが軟水なので、ミネラルを含ませるために塩を入れるそうです。

これには「へぇ~」と納得しました♪

ジオパークは”なぜ”を楽しむところ

今回は、身近でわかりやすい題材をご紹介しましたが、ジオパークは他にもわたしたちの地球の歴史や文化など、様々な部分に関連しています。

島原半島ユネスコ世界ジオパークでは、

「地域みんなで協力してふるさとを守り、ふるさとの”宝物(地域資源)”をそのまま未来に引き継ぐこと」を目的としています。

少子高齢化や雇用の減少なども「ジオパーク」というプログラムを使って解決していくために、地域住民や行政、研究者などがひとつになって守らなければなりません。と、大野さん

当たり前にある、身近なものや場所も、ジオパークに関連しているかも!?と考えてみるのも面白いです。

「なぜ?」の意味や必然性がわかると、地元がもっと好きになるはずですよ♪

地獄生まれ、地獄育ちのわたしも、少しずつ勉強していくことでどんどん地元の事が好きになっています^^

私も誰かの「好き」をアップさせることができるように、ガイドの実力を上げて行きたいと思いました。

島原半島ジオパーク事務局の大野さん、主催してくださった雲仙お山の情報館さん、お茶を淹れてくださった松尾亜樹さん、本当にありがとうございました!

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