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人材確保WG

荒木 正和

観光産業における人材確保は積年の課題となっておりますが、コロナ禍で更に深刻化しているのが現状です。
顧客満足度を高め、雲仙のリピーターやファンを増やすために人材確保をするという目的の元、このワーキングが発足されました。

技能実習生と特定技能生

技能実習生⇒日本の技術や知識を、発展途上国など海外に移転することで国家発展に協力すること
特定技能生⇒日本国内の人材不足を補うための即戦力


現在、天洋丸さん(雲仙市南串山町)には、外国人技能実習生5名、特定技能生が1名在籍しております。
人材を確保するためには、外国からの就労者を受け入れることも欠かせませんが、
・最終的には母国に帰るため終身雇用が難しい
・コミュニケーション能力(日本語)を必要とする
・受け入れるまでの手続きが大変
・一人の人生を預かる気持ちで育てていかなければ難しい
など、様々な課題があります。
一方で、アジア圏の外国人、特にフィリピンの方は、英語が堪能な上にコミュニケーション能力にも長けているため、観光産業だけでなく社会福祉事業にも向いているとの意見も出ました。

就労ビザ代行サービス等を利用し、外国人労働者を受け入れる体制を整えることも今後の重要な課題とも言えます。
また、外国人労働者=悪いイメージが定着しているため、前向きなイメージを積極的にアピールしていくことや、外国人が働きやすい環境作りのために地域との協力、連携も重要だと考えられます。

情報発信

長崎屋さん(県島原振興局)は、毎年新卒の学生達に向けて就職相談会を実施しています。
そこで、高校生を対象に、”なぜその企業を選んだのか?”というアンケートを行った結果、「知っている、聞いたことがあるから」という回答が多かったとのこと。
企業理念や事業概要等を伝えることも大切ですが、まずは名前や存在を知ってもらうことが第一だと感じました。

また、若者が目を通しやすいSNS(YouTube、Instagram、Twitter等)を利用して情報を発信していく他、企業ガイドブックへの掲載、説明会や面談会への積極的参加が有効ではないかとの意見がありました。

働き方を考える

観光産業は、繁忙期と閑散期で必要とする従業員の数が大きく異なります。
例えば、雲仙温泉街では春のミヤマキリシマ(4~5月)、秋の紅葉(10~11月)のシーズンは各地からたくさんの観光客が来仙するため、通常時よりも人員を増やさなければなりませんが、シーズンを過ぎると一気に落ち着きます。
また、ホテル旅館のみならず、農業や漁業といった一次産業も、野菜や魚の収穫時期には人員を必要とします。

そこで、リゾートバイトのように、必要な時期に必要とする場所に人員を斡旋することができれば、人手不足を緩和することができるのではと考えました。
更に、雲仙観光局が”労働者派遣事業許可”を取得し、各施設や店舗に人材を紹介してほしいとの意見もありました。

今後これらの議題を更に深掘りし、より明確な目標を設定していきたいと思います。

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