IT企業と共に地域課題を考える デジマ式plusに参加してきました!
中村 星斗
企業と地域課題を考えるデジマ式plus
7月1日(金)にオープンイノベーションの取り組みの一環として 東京都内 で開催された「デジマ式plus」に参加してきました。
デジマ式plusとは参加地方が抱えるリアルな地域課題について、自治体職員が自らプレゼンテーションし、参加企業がビジネスによる課題解決プランを検討・発表するワークショップ。
単なるワークショップにとどまらず、双方の要望がマッチングして、実際に地域課題解決型ビジネスとして商談化し、事業化することを目的としています。
地域から課題をプレゼンし、企業に解決策を検討いただくイベントは珍しい取り組み。
当日は地域課題を解決したいと志の高い、都内のIT企業に参加いただいた他、多くの県、市、銀行なども見学に訪れていました。
関係人口流入のために何ができるか
当日の検討テーマは 『コロナ渦で加速する「新しい働き方」を企業向けに定着させ、その結果、地方への関係人口流入を増加させるために何ができるか?』
日本全体で人口減少は進んでいますが、長崎における人口減少スピードは特に顕著。直近5年で6.4万人も減少しています。特に「外部からの流入減」を起因とする人口減少が課題です。
これまで、人口減少という課題に対して地域や自治体は「定住人口の増加」というアプローチを行ってきましたが、定住してもらうのはハードルが高い。これに対して、様々な関係性の「関係人口を増加」させることでこれを解決できないか模索しているところです。
一方、企業はコロナ渦で増加した「新しい働き方(どこでも自由に居住して勤務できる働き方)」への対応が求められているが、「生産性が低下しないか」「地方でも生活の質が落ちないか」課題も多く、双方の課題を解決するような事業プランを検討いただきます。
雲仙市での取り組みもアピール
こうした課題をこちら側からプレゼンさせていただくとともに、各市における取組みとして、雲仙市でのオープンイノベーションに関わる取り組みをご紹介。
- 雲仙BASEという地域の内外を繋ぐ施設があること
- 起業や大学など、産学との連携を活発に行っていること
- 様々な事業者を集め、雲仙を活性化するために何ができるか考えている合同ワーキングを実施していること
- 観光局として観光や物産を軸に、域内外の事業者と正対し、持続可能な地域の実現を目指していること
最初は名前しか知らなかったような、その場にいた参加者、見学者全員が聞き入っており、しきりに雲仙ポータルなどをチェックする等、雲仙という地に興味を持っていただき、真剣に課題の解決策を模索いただきました。
数時間のワークショップの末、それぞれの企業が保有する技術などを活かした様々な事業アイデアが発表されました。
当日はアイデア案の発表で終了しましたが、今後は実際に課題解決事業案の実現のため、地域、企業が一緒になって事業を検討するフェーズに移行します。
今回は東京のInnovation Space DEJIMAで実施したということもあり、、非常に注目いただいたイベントになりました。
引き続きオープンイノベーションなどをきっかけに企業との密な連携を実施。
雲仙に興味を持ち、訪れ、継続的に関わっていただけるような取り組みを進めていきます!