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新世界!島原半島の空を飛んでみた~「オオルリ天空飛行」試験飛行~

堀口治香

空を飛べたらな~、と思ったことが誰しも一回はあるはずです。

今まさに、雲仙では空を飛ぶ体験が生み出されようとしています。その名も「オオルリ天空飛行」。
島原半島の上空をぐるりとヘリコプターが飛ぶツアーです! 

先日試験飛行が行われ、な、な、なんと…実際に乗ってみることができました!

最高の体験だったのですが、こればかりは文章と写真だけでお伝えするのはとても難しい…!!
でもお伝えしたい…ということで、全力で言葉を尽くしてまいります…!

飛び立つ前に

離着陸するのは、雲仙温泉街の端っこにある雲仙BASE(旧雲仙小中学校)。
最初に、「オオルリ天空飛行」の物語や、島原半島の歴史をガイドさんから教えていただきます。

専用のパンフレット(試作段階)。
素敵なイラストです。

「どうしてオオルリ天空飛行というタイトルなのか?」
実は、雲仙での物語が深く関係していることを、ガイドさんが特別な絵本と一緒に紹介してくださいます。

「オオルリ天空飛行」のパンフレット。
表にも情報がぎっしり!

雲仙を題材にした絵本「くろい山」。
その表紙に描かれたオオルリの姿。

実は、この体験はただ空を飛ぶだけではありません。

火山を中心とした様々な歴史をもつ島原半島だからこその見どころが沢山あります。
飛び立つ前にガイドさんが話してくださることによって、感動ポイントがぐっと増えること間違いなしです。

そして今回は、英語でのガイドもできるように準備されています。これで外国のお客様が来ても安心して楽しんでいただけますね。

ちなみに、今日回るルートはこんな感じです。島原半島をほぼ一周します!

続いて、ヘリコプターの運営スタッフから、乗車時の注意事項についてレクチャーを受けます。
安全に乗るためには大切なことですね。

いざテイクオフ

いよいよヘリコプターに乗ります!

雲仙BASEのグランドに降り立つヘリコプター!!
一見コンパクトサイズな気がしたのですが、近くに行くとプロペラの音が大きくて迫力があります。

お客様の席数は2席。パイロットさんとガイドさんがついて計4名で空を飛びます。
ガイドさんとお客様は、ヘッドホンとインカムで通信がつながっているので、上空で会話をすることができます。

↓諸々の確認事項をすませるパイロットさん。真剣な表情。

いざ離陸です!いつ地面を離れたのかわからないくらい滑らかに飛び立ちました。

地上から見送ってくれる皆が小さくなっていきます。
ゆっくりと旋回しながら離陸。

飛んでる!

飛んでいます!!

絶景を見ながら!空を!飛んでいます!

インカムでガイドさんが途切れなく喋ってくれているのですが、眼下の光景が新鮮すぎて見入ってしまい、情報が半分くらいしか入ってきません…。
人間初めての情報量が多すぎると混乱するのですね。

混乱しつつ、雲仙のロープウェイもみることができました!(赤丸のところですが、写真では小さくて見えない…!)

早速見えてきたのは、島原半島の中央に鎮座している平成新山、その山頂です。
雲に隠れていましたが、、、

煙が出ている山

自動的に生成された説明

だんだんと姿が見えました!

山の景色

自動的に生成された説明

ふだん見上げることしかない山の山頂を、こんな間近で見下ろすことができるとは。感動です。

山頂には微かに蒸気が上がっていました。ごつごつした岩肌を鮮明に見ることができてかっこいいですね。

山の景色

自動的に生成された説明

あっという間に小浜温泉街の上空へ。

山と海の景色

自動的に生成された説明

いつも訪れる105mの足湯を探して、どこだどこだと騒いでいるうちに一瞬で通り過ぎてしまいました。

↓足湯で有名なほっとふっと105。赤丸部分です。

ほどなく南串山のじゃがいも畑が見えてきました。すさまじい畑の数々です。
島原半島は本当に野菜の産地なのが分かります。

すごい迫力です!

そして前方には橘湾が。

ガイドさんが「橘湾の15キロ下には、マグマだまりがあると言われています」と紹介してくださいました。
おお、このキラキラした海の下にマグマが眠っているのですね…にわかには信じがたいです。

↓キラキラした海。砂浜も見えます。

南島原市の早崎瀬戸が見えてきました。
ここの岸壁にある黒い石は、430万年前に初めて海面から顔を出して噴火した火山の石です。
島原半島はここからはじまったといっても過言ではありません。空から見ると黒い石がよく見えます。

瀬詰崎(せづめざき)灯台が見えてきました。小さいですが白くてきれいな灯台はとても目立ちます。

早崎湾名物の渦潮も上空から確認できました。

思ったよりも速いスピードでヘリコプターは進み、、、
島原市内が見えてきました。

右側に見えるのは島原城です。さすがは城下町ですね。

どんどんヘリは進み、眉山の姿も見ることができました。

ガイドさんが眉山の山肌を見ながら、災害と復興の歴史、そして豊かな資源を活かしながら暮らしていることを教えてくださいました。
お話に登場する全ての要素が実際に目で見られる位置関係にあると、より想像しやすくなります。

そして、雲仙温泉街とおしどりの池が見えてきました。エメラルドグリーンに光った池の色が美しいです。

雲仙温泉街が見えてきたということは、40分のオオルリ天空飛行もそろそろ終わりの時間です。

雲仙BASEに降り立ちました。

↓ヘリコプター専門のスタッフの方が安全に着陸できるように誘導してくださいます。

立体感と臨場感満載の40分

当たり前かもしれませんが、グーグルマップで普段何気なくみている景色とは全く違うものでした。

私たちの暮らしている土地と自然の関係性はもちろん、
自分たちがちっぽけな存在であることと自然がいかに大きな存在であるかの対比がありありと見えてきます。

宇宙から地球を見た宇宙飛行士も同じような気持ちになったかもしれないなぁと、大げさな感想を抱くくらいの体験です。この衝撃が少しでも伝わっているといいのですが、、、。

そして、度重なる災害の歴史を持ちながらも、途切れずに人々の営みが続いている島原半島の雄大さと豊かさを肌で感じることができました。絵本に出てくるオオルリと同じように、この土地を愛する人たちが確かに暮らしているのですね。

試験飛行が終わった後は早速反省会が行われ、ガイドさん、パイロットさんから様々な意見が出されました。

雲仙観光局では現在、雲仙市や島原半島の観光を盛り上げるべく、高付加価値に軸をおいた様々なツアーが生み出されています!

今回のツアー造成の全体図はこちらをご覧ください↓

今後も進捗をお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いします!

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