四面宮伝説②~開演~
堀口治香
↓四面宮については前回の記事をご覧ください!
2023年11月10日(金)の夜。
ついに四面宮伝説の幕が開けます。
明るいうちに粛々と準備が行われました。
辺りが暗くなると、鳥居にかがり火と提灯が灯されました。
赫赫と燃えるかがり火を目印に、鳥居の前へ行くと…
そこには昔の修行僧の衣装に身を包んだ、地元のガイドが。
姿だけでなく、表情や口調もまるで昔の修行僧そのもの。真剣な語り口にお客様も引き込まれていきます。
道中、修行僧(ガイド)の方が鳴らす鈴の音だけが響きます。
現在は立ち入りができない八万地獄。
この日は特別に近くまで行き、ここで起きた歴史の話を聞きました。
↓夜の八万地獄も雰囲気があります。
神社に着くと、お客様と一緒に2礼2拍手1礼。
お客様が椅子に座ると、早速演劇が始まります。
奈良時代に雲仙を訪れた行基(ぎょうき)という僧侶が語り部になり、物語が進みます。
太鼓と照明が合わさり、迫力のあるパフォーマンスで、島原半島の誕生を表現します。
第2幕では、行基が雲仙を訪れた際に出会った「九州の守り神」の登場です。
↓雲仙に参るぞ!と呼びかける行基
↓湯けむりの向こうには…!
「吾らは身一つにして、面四つ有り…」
九州の守り神が登場!強く壮麗な様子を舞で表現します。
↓行基がこの神様に出会ったことで、雲仙に四面宮、そして満明寺が誕生しました。
美しい舞にお客様も魅入られます。
第3幕では、鎌倉時代にモンゴルから押し寄せた元寇でのエピソードを、勢いのあるパントマイムで表現。
↓元(げん)の神と、九州の神の対決、その結末やいかに!
第4幕では、漫才が組み込まれ、雲仙温泉街にある「三鈷の松(さんこのまつ)」について楽しく知ることができます。
” The strange pine tree, three needles!!”
役者さんからも、大事な所は英語で案内があり、海外から来た方も見やすい演劇となっています。
↓江戸時代以後、雲仙で起きた歴史を行基の語りと影絵で表現します。
神楽、太鼓の音に合わせて再び九州の守り神が登場、
行基が「また雲仙の地で再びお会いできることを心から楽しみにしております」と一言いうと、合掌。
演者一同一礼し、劇は終演しました。
↓終わった後は、演者の皆様と写真撮影ができます。
当日は小雨が心配されましたが、演劇中は雨もやみ、無事最後まで終えることができました。夜の雲仙で、はるか昔からの歴史を紐解く壮大なドラマを楽しんでいただける演劇です。
こちらのコンテンツは、観光再始動事業「UNZEN Volcano story ~Sky・Sea・Earth~世紀を超えて、もう一度、現代版雲仙で日本に出会い直す旅。雲仙火山 空・海・大地の物語」の一環として造成途中のもの。
関係者の皆様と力を合わせて、まだまだこれから、進化していきます。
続報をお待ちください!