丸の内シェフズクラブが雲仙市にきた!!前編
堀口治香
令和6年8月26日㈪~28日㈬のあいだ、丸の内シェフズクラブが雲仙市に来てくださいました。
市内各所を周り食材と人に出会う3日間の旅のレポートです。
丸の内シェフズクラブとは
三菱地所が推進する食のプロジェクト「EAT&LEAD」内で2009年に発足した取組み。丸の内エリアを中心に活躍するシェフたちと共に、食に関する意識の向上、生産者・消費者・シェフをつなぐ場づくり、地域と連携したプログラムの実施など、時代に応じた「都市と食」の社会課題に取り組む。15年目を迎えた2024年は、本業の料理のみならず、社会全体を見渡して精力的に活動をするシェフ・パティシエ・バーテンダーの皆さんを第2期メンバーとして新たに迎え、「都市と地域の協働」「食文化の継承」「シェフの可能性」をテーマに、食の現場と丸の内を結びながら、様々な活動を展開中。
HP https://shokumaru.jp/eat-and-lead/chefsclub/
注目されている「雲仙市」
今回の旅は、美食都市アワード受賞や伝統野菜、特色のある飲食店旅館の増加など、今「食」の分野で注目されている雲仙市の現場で何が起きているのかを直に感じ、雲仙市の「食」のムーブメントを起こしている生産者や料理人との交流を通し、丸の内での雲仙市の「食」に関する魅力発信や、生産者や料理人との関係性構築を図ることを目的に企画されました!
雲仙市食のフィールドワークに参加するシェフたち
岩澤正和氏 PIZZERIA GTALIA DA FILIPPOオーナーシェフ (https://filippo.jp/)
日本屈指のナポリピッツァ職人であり、現在は厨房を超えて食の分野に広く関心を寄せる方です。
永島義国氏 byebyeblues TOKYOシェフ(https://www.byebyeblues.tokyo/)
シチリアのミシュランの星付きレストランで修行を積み、現在は東京の地でシチリア本店と同じ料理を日本の食材で生み出しています。
中村嘉宏氏 招福楼 若主人(https://shofukuro.jp/)
明治から続く名料亭の5代目。料理人としての技を追求する一方、江戸時代から伝わる食文化を中心とした暮らし方や思考を、現代の人々に繋ぎ伝える活動を続けています。
1日目
午前中に雲仙市に着いた一行は、種の農園 岩崎政利さんの圃場を視察。
種の保管庫、伝統野菜解説及び試食をしながら岩崎さんより、現在の農業と種採り農業との比較、雲仙で種採り農業をしている意義など解説していただきました。
↓スイカやまくわうりの甘さに感動する一行。
↓たくさんの野菜をお譲りいただきました!
次に向かったのは、オーガニック直売所タネトの視察。岩崎さんも同行してくださり、直売所視察、食材の購入、市長より歓迎の挨拶もありました。
地域おこし協力隊の新居さんより、直売所の特色や商品の特徴を解説いただきました。
お昼は雲仙市千々石町にあるイタリアンレストランのLocanda del campo(ロカンダデルカンポ)。
雲仙市の「食」を味わう宇治オーナーシェフ夫妻より、伝統野菜を活用した特別コースが振舞われました。雲仙福田屋の草野料理長も厨房にて参加し、雲仙市のシェフたちのつながりを感じたひとときでした。
↓厨房の様子(左)、外に出て景色を眺める一同(右)
午後は、雲仙市南串山町でカタクチイワシの漁業を営んでいる天洋丸を訪問。船で養殖場視察とエサやり体験をする班と煮干し工場視察をする班に分かれて行動しました。
竹下社長夫妻による橘湾の歴史やエタリの塩辛などの紹介を含め、意見交換が盛り上がり、話題は現在の漁業や海の変化についてまで発展しました。
夜は、雲仙観光ホテルに宿泊する一行。雲仙市の食を味わう伝統的なフレンチディナーを楽しみながら、今日体験して感じたことを話しあう団欒の時間でした。
明日はどんな食と人に会えるのでしょうか…後編をお楽しみに。