閉じる

天幕レストラン2023~怒涛の現場視察編~

堀口治香

9月吉日、いよいよ現場視察の日。

南串山町の京泊漁港に集合し、海路で国崎半島へ出発です!

いざ船出!

朝から漁船に乗るという、普段はなかなかできない体験をしました。

↓漁港を出発!

船を出してくださったのは南串山町の漁業会社の天洋丸の漁師さん。今回、お客様を乗せる船の協力をしてくださいます。

↓「漁」とかかれたTシャツが凛々しいです。

舳先(へさき)の近くにいると、海原を冒険する海賊になった気分です。

↓段々と砂浜が近づいてきました。海の色がキラキラと透き通っています

↓国崎半島に上陸する一行。

妥協なき現場視察

導線やトイレの確認、実際に天幕を張る場所などを検討しながら回ります。

当初は国崎半島の内側にあるキャンプ場に天幕を張る想定でしたが、周りに草木が生い茂って海が見えません。
天幕レストランの一日の舞台を決める大事な瞬間に、みなさま真剣に現場を見定めます。      

トイレ
キャンプ場は平らでテントが張りやすい反面、見晴らしがいまいち

↓キャンプ場の入り口にある、簡易的な炊事場。

↓ここから見える景色も素敵です。

↓炊事場の隣には少し空いたスペースもあります。天幕を張るのにちょうど良さそうです。しばし、ここを第1候補として話が進みました。

↓それにしてもきれいな海です。この日は凪で、穏やかな波が打ち寄せていました。

砂浜には、貝殻や流木が流れ着いています。
一方で、よく見ると、カラフルで小さい破片が所々に。

天洋丸の社長曰く、細かく割れたプラスチックだそうです。
砂浜を見回せば流れてきたゴミたちもちらほら見受けられます。
地元の方が定期的に清掃を行っているそうです。一同は日を改めて砂浜清掃を行うことに決めました。

↓貝殻や流木を拾いながら歩いていると小さなプラスチックの破片が。

↓おや、砂浜を見つめながら会議が始まっています。

炎天下の砂浜上で、話を続ける一行。どうやら、天幕をこの砂浜の真ん中に建てたいという希望を諦めきれなかったようです。
確かに、ビーチからの眺めは最高です。ここがベストポジションと言っても過言ではないでしょう。

しかし、天幕は大きいので、地面にしっかり固定しなければなりません。
果たして、柔らかい砂にしっかり安定させて建てることができるのか。
安全の面でも慎重に検討しながら議論が進んだ結果、希望通り、砂浜の真ん中に建てることになりました。

帰りの船上でも話が尽きない一行。現場視察を終えて、浮かんでくるシミュレーションをぶつけ合っています。さらには、今年の魚介類の取れ具合など、天洋丸のみなさまから聞ける最新情報も盛り沢山です。

船上の会議  
 話題は、最近のウニについて

「ニボサバ」登場!

船の途中で、天洋丸の養殖いかだを覗かせてもらえることになりました!

天洋丸の主な漁はカタクチイワシ漁。そのイワシの煮干しを食べて育ったサバ、その名も「ニボサバ」です。実は、今年は赤潮の影響で、多くのサバが出荷直前に死んでしまったのだとか…。生き残った数少ないニボサバを2尾、水揚げしてくださいました。

↓狙いを定めて網で見事にキャッチする漁師さん。

↓会場に並ぶ養殖いかだの様子。

↓生き残った貴重なニボサバ

↓よく見ると、背中に幾何学的なかっこいい模様があります。

なんと、ご厚意で、その場でさばいてお刺身にしてもらえることに!この貴重なサバを頂けるとは…ざわつく一行。

料理人さんたちが慣れた手つきで締めて捌き、あっという間にお刺身になりました!

一口食べた瞬間、その弾力に驚きます。これがサバなのかと思うほど爽やかな風味と旨味です。どこからか、ここにビールが欲しい…という呟きが聞こえてきましたが、残念なことにお昼の平日、視察はまだまだこれからです。内心はきっと、みなさま同じ気持ちだったことでしょう…。

↓まさに新鮮そのもの。美味しい!!

料理に合うお皿を求めて

この日の後半は、波佐見町へ一走りし、天幕レストランで使うお皿を探しに行きました。

↓向かった先は「KIGAE(きがえ)」という会社。2022年から、波佐見焼のシェアリングサービスをしている会社です。

KIGAE(https://www.kigae.jp/

月額で色んなタイプの波佐見焼のお皿を借りられるなんて、飲食店などを営むお店の人にとっては、うれしい仕組みです。

↓様々な器やお皿が眠っています。まるで宝探しのようです。

素敵なお皿が沢山あったのですが、なかなかこれだ!というものが見つかりません。
料理人さんたち曰く、料理を美しく盛り付けるには、もっと大きいお皿が必要とのこと。
KIGAEの代表の方にお話を聞くと、最近大皿を作っている窯は少ないのだそうです。

天幕レストランにぴったりの「大皿」を探すべく、一行は新たな旅に出ました。

↓向かったのは佐賀県の有田焼の窯元である「小森谷 嘉右衛門窯(かえもんがま)」。

小森谷 嘉右衛門窯(http://kaemongama.co.jp/

嘉右衛門窯は、ニューセラミックス食器という特別丈夫な器を生産している窯元。
高級割烹や旅館向けの業務用のレンタルもしているそうです。

↓様々な色のお皿が並んでいます。目にも鮮やかです。

料理人さんたちの目がきらりと光り、迷うことなくお皿を手に取って並べていきます。

申し分なしの大皿があったようです!

↓まもなく、前菜、お肉、鍋物など…それぞれのお皿が決まりました。

これらのお皿にどんな料理が並んでいくのか…楽しみです。

実際に試作を盛り付けるため、1セット分持ち帰りたいとの要望にも快くOKを出してくださった窯元さん。ご協力ありがとうございます!

こうして、1日がかりの怒涛の現場視察は幕を閉じました。

気づけばもう夕方…タイトなスケジュールの中、みなさまへとへとかと思いきや、

↓帰りの車中でも議論しています。エネルギーが無限です。

迫る本番に向けて

本番は10月11日と決まる中、コンテンツのタイトルは、

天幕レストラン雲仙~海~

と決まりました!

今後様々な舞台で天幕レストランが開催されることを願い、シンプルなタイトルです。

料理担当の運営陣たちがスピーディーに連絡を取り合い、料理やドリンクの試作、食器やテーブルコーディネートなど、細部にわたるまで打ち合わせが進んでいます。

↓みなさまから送られてきた、説明付きの写真やドリンク試作の様子。とても気になりますが、盛大なネタバレになってしまうので公開にストップがかかりました。本番のお楽しみです。

↓国崎半島の砂浜も、先日一斉に清掃を行いました!

各方面で、着々と準備がされていますね。

次回、本番の様子をご報告します!

ページトップの先頭へ
雲仙地獄チャンネル 雲仙温泉観光協会ウェブサイト