地獄はなぜ小浜に無いのか?ジオパークから読み解く【その1】
ゆうこりん
みなさんこんにちは!
地獄生まれ、地獄育ち(地獄在住)のゆうこりんです♬
本日は、雲仙お山の情報館さん主催で有識者レクチャーが行われました。
本日の講師は、島原半島ジオパーク事務局専門員の大野希一(おおのまれかず)さんです。
今回の有識者レクチャーの受講者は、全員雲仙エリアを中心にガイド事業や観光などに従事している方が対象でした。
今回は、なんと贅沢に、日本茶インストラクターの松尾亜樹さんが淹れてくださったほうじ茶ラテと、雲仙茶のべにふうきを練りこんだボルボローネ(バター卵不使用)がお供です♬とっても贅沢♡
松尾カメラ時計展~喫茶室~ 土日に営業していますよ♪
なぜ雲仙に”地獄”があって小浜にないのか?
さて、今回の有識者レクチャーでは、わたしたちが住む島原半島に関連する解説をたっぷり2時間行っていただきました。
普段、私たちが何気なく見ている景色の一つ一つに意味がある。
その意味を紐解くと、結果的にその地域を好きになる!
大野さんはそうおっしゃっていました。
- 島原半島はこうやって生まれた!
- 温泉ってなに?
- 火山と植物の関係
- 地獄ってなに?
- 硬水と軟水の違いは?
中でも、【へぇ~!!!!!】と新たな発見があったのでみなさんにご紹介しますね。
先日から日本中で話題になった【地獄】のことです。
この雲仙地獄は、雲仙岳の標高700m、雲仙温泉の中心に位置する場所にあります。
島原半島内にはほかにも小浜温泉や島原温泉がありますが
”地獄”はなぜ雲仙にしかないのでしょうか?
地獄生まれの私ですが、正直これは考えたことがありませんでした。(身近に当たり前にあったからですね)
大野さんの解説によると、橘湾の地下15kmにあるマグマだまりから、小浜温泉→雲仙温泉→島原温泉と火山ガスが噴出しています。
この、火山ガスと地下水が合わさることによってできるのが”温泉”です。
混ざる火山ガスの成分の違いが、そのまま温泉の泉質の違いにも表れているそうです。
そして、【地獄】ができる理由には、火山ガスと合わさる【地下水】の量が関係しています。
上記の図で分かるように、雲仙温泉は雲仙岳の山の上に位置していますので、地下水の量でいえば、小浜温泉や島原温泉より少なくなってしまいます。
小浜温泉は、火山ガスと地下水の量が豊富で、全て温泉水となっているのですが、雲仙温泉の場合は、地下水の量が少なく、温泉になりきれなかった火山ガスだけが噴き出すことにより、【地獄】ができているんです。
もし、地下水が今以上に豊富になれば、地獄地帯は無くなってしまう。ということなんですね!
こうやって、ジオパーク目線で身近な雲仙の事を学ぶと、今まで見ていた普通の景色ももっと面白い目線で見ることができますね♪
今回は、「地獄がなぜ小浜にないのか?」をご紹介しましたが、
次回は「島原半島の湧水について」実際に飲み比べてみた感想をご紹介します♬
島原半島ジオパークについて
もっと詳しくジオパークについて興味のある方はぜひHPもご覧ください♬