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雲仙・八万地獄の源泉復旧、周辺施設へ供給開始しました

雲仙市 観光物産課

8月豪雨で土砂に埋もれた八万地獄の源泉が9月10日、仮復旧しました。土砂の中から湧き出た新たな源泉を応急的に既存の配管と接続し、湯の里共同浴場(通称:だんきゅう風呂)と雲仙スカイホテルに温泉の供給を開始しました。雲仙復興への第一歩として、多くのメディアにも源泉供給の様子を取り上げていただきました。

源泉復活!

八万地獄は昔から周辺旅館やホテル、共同浴場が温泉の源泉として活用してきました。8月13日、土砂崩れによって八万地獄が埋まり、源泉や配管などが被災。周辺施設の温泉供給が止まってしまいました。しかし、被災後すぐに八万地獄を覆う土砂の中から、源泉が湧いているのを確認。それも複数!そのうちのひとつはボコボコと音を立てながら、以前よりも勢いよく噴出していました。温度も80~90度と申し分なく、自然のたくましさを改めて感じさせます。

簡易版の貯湯槽

被災した温泉施設と新たな源泉をいかに早く繋ぐかが、温泉復旧のカギを握っていました。環境省と長崎県、雲仙市、地元住民らが協力して復旧策を協議。新たに生まれた源泉は複数個所あり、事前の調査で湯量、温度ともに問題はありませんでした。源泉4か所から温泉を貯湯槽に集め、ろ過したのちに各施設へ繋がる既存の配管に接続させました。

だんきゅう風呂再開

 温泉が供給されたことで、約1か月ぶりにだんきゅう風呂は営業を再開しました。大衆浴場として100年以上の歴史を誇る同風呂は、昔から住民憩いの場でもありました。待ちわびた地元住民らは早速〝一番風呂〟にどぼん。自然の恵みを体中で堪能していました。

だんきゅう風呂に続き、スカイホテルも12日に営業を再開。9月中に雲仙湯元ホテルにも供給予定で、仮復旧とはいえ復興に向けた大きな一歩となりました。観光地として甚大なダメージを負った雲仙ですが、地元一丸となって、今まで以上に魅力ある温泉街に生まれ変わっていきます。随時、復興の様子をお届けしますので、変わる雲仙を楽しみにしていてください。
心ひとつに「越えて、より先へ雲仙」―。

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