「島原半島における食の体験創出グループ」報告②合同ワーキング(雲仙大学)
堀口治香
合同ワーキング(雲仙大学)とは?
毎月第3木曜日に、雲仙に関わる様々な事業者さんを交え、それぞれが抱える悩みや想いなどについて話し合い、一緒に課題にチャレンジ、解決をしていく企画です。テーマごとにグループに分かれて企画を進めています。今年度からは「雲仙大学」という名称で進んでいます。
(主催:雲仙市、運営:ダイスプロジェクト、雲仙観光局)
今年度は「食」に関するテーマで合同ワーキング(雲仙大学)が開催されています。
その中で、食と体験を掛け合わせた企画を作ろうというグループが立ち上がりました。
↓前回はこちら!
島原半島「食×体験」創出の目的
島原半島は様々な1次産品の生産地であるが、観光客に食にまつわる様々な体験を提供する場は整備されていない。食材を購入したり食べたりして楽しむだけでなく、食材の生まれる過程を分かち合う観光ツアーを整理、創出することで、食材の魅力をさらに知っていただき、継続的に消費していただく機会を作ろう!
モデルツアーを作ろう!
前回書き出した、色んな体験プログラムをどのように組み立てていこうか…。
どんなツアーがいいのか、みなさんで思いつくままに書き出してみます。
例えば、
E-bikeツアー 雲仙温泉(標高700m)から、小浜温泉(海抜数m)までE-bikeで一気に駆け下る。
仲間入り観光 観光客が見るだけでなく、共に作業(ガチ労働)することで、地元の人とのつ ながりを深める。
楽しそうです…。でももう少し具体的なツアーの形が見えてきてほしい…!
ふと、漁業者である天洋丸さんがつぶやきました。
「うちにはタコ壺体験があるんですよ」
↓タコ!
面白そう!
「タコ壺を仕掛けて、しばらく時間をおいてから引き上げるんですが、タコが入るまでに2~3日かかるんですよね。」
なるほど…!?
ということは、
1日目にタコ壺体験で壺を入れて、4日目に引き上げる。その間の2,3日目に島原半島の自然や農業の恵みを体験してもらうという流れはどうだろう!
おおお!一気に風景が浮かんできます。
他にも、
「火山の恵みについてお客さんに伝える機会が欲しい!」byネイチャーガイドさん
「農業体験した後に、蒸し窯で野菜を蒸したり、旅館さんで料理できたらいいよね」by局のスタッフ
などなど。。。
↓あっという間に要素がてんこ盛りの贅沢コースが提案されました。
名付けて、<一週間かけて島原半島を巡るツアー!>
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 |
天洋丸さんでたこつぼを仕掛ける。仕掛け作りからやってみる? | 吉岡さんの手作りかごワークショップ→かごを持って畑へ! →蒸し窯調理 | 火山の恵み ガイド | アスパラガス農家さんと畑で半日過ごしてみる。 | 絹笠山ウォークとか? それか自由な日。 | 天洋丸さんのたこつぼを引き上げる…果たしてたこは入っているのか…!? |
おお、できたっぽい???
↓眺めてみる
みなさんでしばらく眺めてみること一時…
「…でも、これ、、、ちょっと忙しそう」
「このツアーを組んで、お客さまは本当にいらっしゃるのか?」
旅館さんや、体験先との橋渡しも、6日間続けるのは大変そうです。
しかも、1週間しっかり休んで体験をしてくれる方が、果たしてどれだけいるのか…。
実際やるとなれば、理想と現実はギャップがあります。
↓ちょっと難しいかも…
一同悩みます。
すると、観光機構の方が提案くださいました。
「一旦、2泊3日のツアーで考え直しませんか?」
たしかに…手の届くところから始めた方がいいかもしれません。
さらに、
「このツアーのコンセプトとターゲットを明確にしましょう。そしたら今後進めるうえで迷わなくてすみます!」
というアドバイスが。
ここで今回の雲仙大学の時間が来てしまいました。
とりあえず、次回までにこのツアーのコンセプトを考えてくることを宿題として、お開きに。
…コンセプト、ターゲット…ってなんだっけ…!?
↓聞いたことあるけど、なんだっけ???
分かるような、分からないような、ふんわりした「?(はてな)」を頭に浮かべながら、それぞれ考えてくることになりました。
突然現れた、カタカナ横文字を前に狼狽えるメンバー一同。
果たしてどうなる!? 次回をお楽しみに!
どうなる…!?