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【雲仙大学】「島原半島における食の体験創出グループ」報告③

堀口治香

合同ワーキング(雲仙大学)とは?

毎月第3木曜日に、雲仙に関わる様々な事業者さんを交え、それぞれが抱える悩みや想いなどについて話し合い、一緒に課題にチャレンジ、解決をしていく企画です。テーマごとにグループに分かれて企画を進めています。今年度からは「雲仙大学」という名称で進んでいます。
(主催:雲仙市、運営:ダイスプロジェクト、雲仙観光局)

今年度は「食」に関するテーマで合同ワーキング(雲仙大学)が開催されています。

その中で、食と体験を掛け合わせた企画を作ろうというグループが立ち上がりました。

↓前回はこちら!

島原半島「食×体験」創出の目的

島原半島は様々な1次産品の生産地であるが、観光客に向けて食にまつわる様々な体験を提供する場は整備されていない。食材を購入したり食べたりして楽しむだけでなく、食材の生まれる過程を分かち合う観光ツアーを整理、創出することで、食材の魅力をさらに知っていただき、継続的に消費していただく機会とする!

コンセプトってなんだろう?

宿題として、食と体験のツアーコンセプトを考えてきてくださいとのことだったのですが…。そもそもコンセプトってなに?カタカナになると途端に分からなくなります。

色々調べてみたところ、平たく言えば、

「物事において終始一貫させる考え方や物語」

のことらしいという結論に至りました。

このツアーで終始一貫させる考え方とはいったい何だろうか??

メンバーからは、

「まずは“温泉”なんじゃないかな。外国の人にもわかるような温泉の良さを出すとか」

「雲仙市の景色の“色”を題材にツアーがしてみたい」

「マニアックな知識をひたすら教えてくれるツアーで知識を得てマウントを取りたい…」

などなど…(かなり)個性的なアイデアが出ました。
具体的な案は出るのですが、それを通じて何を伝えたいのか、まだはっきりとしません。

今回の雲仙大学の様子。手前のテーブルが「食×体験」のチームです。

話し合っていくうちに、次第に話題は“モノ”から“ヒト”へと移っていきました。

そしてこんな意見が。

「収穫体験は今までたくさんあって、お客さまは、食べ物の美味しさが印象に残るばかりで、その地域のことや作っている農家さんのことは忘れてしまうらしい。それでは勿体ないなと常々思っている。」

「島原半島に住んでいる農家さんの人柄や生活、営みを知ることが次回訪れるきっかけになるのではないだろうか。」

「自然のガイドをするときに、ガイドのおかげで土地を見る目が変わったという感想をよくいただきます。早く帰って、新たな“発見の目”で自分の土地を見てみたい!というお客さまもいます。」

おお、…何となく見えてきたような気がします。

  なるほど!

たしかに、食べ物の美味しさは、作っている土地と人があってこそ成り立つし、人を好きになってもらえば「あの人にまた会いに行きたい」という気持ちが生まれます。

さらに、「土地を見る目」は目に見えないけれど、お客さまが帰ってからもずっと持ち続けられるお土産になります。

この意見にはメンバー一同納得の表情。

“食べ物の美味しさはもちろん、地域の魅力、人の魅力も持ち帰ってもらいたい!”

という意味を込めて、このツアーのコンセプトが仮決定しました!名付けて、

(仮)「雲仙」を収穫するツアー ~火山と人の営み~

ぱちぱちぱちぱち!(👏)

↓色んなアイデアが出た板書

テキスト, ホワイトボード

自動的に生成された説明

郷土料理

今回は旅館の料理人さんも参加してくださり、郷土料理の魅力についてお話しくださいました。

「プロの料理人である僕たちは、実は郷土料理から学ぶことが本当に多いのです」

「郷土料理は、土地でとれた食材を一番美味しくなるように調理しています」

「どんなに美味しい高級な料理も、本来郷土料理には敵わないのかもしれないと思っています」

郷土料理ってそんなにすごいものだったのか…!?

実際、島原半島にはどんな郷土料理があるのか、メンバーに聞いてみると…

ろくべえ
じてんしゃめし
どんだへ
えびめし
がぜみそ
いぎりす
がねだき
がねあげ
えたりの塩辛
たちめし
ぎゅーぎゅーそうめん
だごじる
おし寿司
ごどうふ
ふかの湯引き

???…なにかの呪文みたい

出るわ出るわ怪しい名前の数々…なんか妖怪の名前みたいなのもあります。
(個人的にはぎゅーぎゅーそうめんが気になる…)

郷土料理も、ぜひツアーのどこかに組み込みたいですね。

スケジュール

コンセプトが仮決まりしたら、早速スケジュールを組み立てます。

今回から参加してくださったアスパラガス農家さん曰く、アスパラガスは大体春から9月ごろまで収穫できるとのこと。
そんなことも踏まえて以下のような予定を立てました。

7月農家さん、漁師さんを訪問して実際にどんな体験があるのか身をもって知る!
8月ツアーの内容を精査する
9月モニターツアーをする
10月モニターを振り返って磨き上げ
11月ツアー敢行!

これから忙しくなってきそうです!

次回をお楽しみに

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