じゃがいもの認知拡大・価値向上 ワーキング ~ じゃがいも堀り&食べ比べ体験 ~
中村 星斗
合同ワーキング(雲仙大学)とは?
毎月第3木曜日に、雲仙に関わる様々な事業者さんを交え、それぞれが抱える悩みや想いなどについて話し合い、一緒に課題にチャレンジ、解決をしていく企画です。テーマごとにグループに分かれて企画を進めています。今年度からは「雲仙大学」という名称で進んでいます。
(主催:雲仙市、運営:ダイスプロジェクト、雲仙観光局)
今年度は「食」に関するテーマで合同ワーキング(雲仙大学)が開催されています。
その中のワーキンググループの1つである「雲仙市ならではの食材のブランド化(雲仙市産じゃがいもの認知拡大・価値向上)ワーキングでは、ミヤタファームさん協力のもと、じゃがいも堀り&食べ比べ体験を実施しました!
ワーキングの目的
産出額が自治体ベースで日本1の雲仙市のジャガイモをPRしたいが、ワーキングに参加している人ですら雲仙市にどんなじゃがいもがあるか知らないという課題があった。じゃがいもは個性豊かでそれぞれ特徴があるが、見た目が似通っていて外見では区別や差別化がしにくいためまずは情報の整理が必要。まずは自分たちで雲仙が誇る多様な品種のじゃがいもを掘って食べ比べてみよう!
当日は、ミヤタファームさんのじゃがいも畑に雲仙市の観光物産課、地域づくり、広報担当の方々や、雲仙観光局、長崎県観光連盟の方、鎮西大学の方々など総勢約20名が集まりました!
とりあえず掘ってみよう!
最初は雲仙市のジャガイモについて宮田さんからミヤタファームのことやじゃがいも堀りレクチャーを体験についてレクチャーを受けた後、早速全員でじゃが堀り体験!
まずは鍬の使い方から御指南を受けました。畝に対して斜めに奥深く、交互に鍬を振り下ろす。じゃがいもを指してしまわないように注意します。
さすがに全部鍬では難しいので、じゃが堀り機の使い方も教えてもらいました。機械化ってすごい。直前まで雨が降っていたためすごく力のいる作業です。
掘り出したジャガイモは丁寧に手で収穫。大きさが異なるものは分けてコンテナに詰め込みます。参加者全員普段馴染みのない土作業に身を投じることで、生産者の仕事を肌で感じているようでした。
ここであまり見たことのないさらなる効率化を追い求めた機械が登場。ジャガイモを掘りながら進んでくれるのでかなり楽。疲れた人はこれに載ってじゃが堀りを進めます。笑
食べ比べしてみよう
今回収穫したじゃがいもは代表的なじゃがいもである「ニシユタカ」でしたが、ミヤタファームさんで作っている7種+参加者が持参したデストロイヤー1種の合計8種類のジャガイモを蒸して、食べ比べしてみました(本題)
画像を見てお分かりのとおり、じゃがいもはぱっと見だけでは区別がつきづらく、実際に食べてみないとわからりません。しかし、一度口にしてみるとやっぱり同じ色のじゃがいもでも味や触感が全く違う!これは全参加者にとっても非常に発見でした。雲仙市が誇る多様なじゃがいもの品種は参加者たちを魅了していました。
試食の後は食べ比べをした感想を参加者同士で共有すべく、自分の「推しじゃがいも」を決めて、推した理由についても語ってもらいました。
参加者に聞くと、やはり人によって好みは様々。各々の「推し」じゃがいもとその魅力について自然と熱く語っていました。以下に参加者意見をまとめてみます。
ニシユタカ | 味がしっかりしていて、とてもバランスが良い |
アイマサリ | しっとりとした触感がとても癖になる |
アイユタカ | なめらかでやわらかく、スープにとても愛そう。舌触りが良い |
さんじゅうまる | どんな料理でもあいそうなバランスの取れた味。見た目もとても綺麗 |
ながさき黄金 | 色味がよく栗のようなホクホク感があり、味が濃い |
西海31号(レッドドラゴン) | ほくほくねっとりしている。見た目が赤いのでインパクトがある |
デジマ | THE・じゃがいも。日本人が思い描く美味しいじゃがいもの味 |
デストロイヤー | 見た目が綺麗で、すこしねっとりした舌触りが良い |
残念ながらこんなに色々な種類があるにもかかわらず、市場に出回っているものもほとんどすべて「長崎県産馬鈴薯」として扱われてしまうことが多いです。生産者の方々が丹精込めて生産されたじゃがいもはこんなに多種多様で魅力があること。これを全国の方々に(まったくじゃがいもなんて興味のない人にも)広く親しみやすい方法を用いてPRできないかというのが今回のワーキングの趣旨。
実際に以下のようにじゃがいも品種をきちんと整理された情報がすでにある(素晴らしい!)のですが、このツールをもっと多くの方々に広めていくための手法を検討していきます。
世の中にはいろいろな情報の見せ方がありますが、現在検討しているのは以下。
じゃがいもをキャラ化や擬人化し、全く興味がない人たちにもなじみやすい方法を用いて情報が網羅されたツールを作成することで、雲仙市のじゃがいも認知を上げる
一見短絡的に「またゆるキャラみたいなのつくる企画なの?」といったように思われがちですね。もちろん今回の課題に対する解決策を事業として取り組むことに関しては、他の手法が適しているとは思いますが、多様な方々集まりあい、自由に意見が出せるワーキングにおいてはこれくらい「ワクワク」するような手法である方が良いと個人的には思っています。
なので今回の期待値も、普段食材や料理に興味のない人にとっても「雲仙市が誇るじゃがいもの種類の多さ」「それぞれの特徴」がなんとなくわかった気になる(あたまの中で、「雲仙市ってたしかじゃがいもおしていたような…」くらい思ってもらえるだけでよい)完全な認知や購入などのアクションまでは期待しない(明確に期待しないことを明記しておくことで、「効果は?!」とか言われなくなる。そもそもまだその次元じゃない)レベルで設定できればいいのかなと。
イラストが描ける参加者の方が、すこしづつじゃがいもの特徴を生かしたキャラクターのラフ画を描いてくださったり、キャラ設定や全体ストーリーなどを考えている人がいたり、取り組みを広報したいと言って下さる方がいたり…皆様多様なかかわり方をしてくれています。
今回のような取り組みが少しでも「面白い!」「自分もアイデアを出してみたい!」といった方は是非ワーキングにもご参加ください!どんな取り組みを実施しているか、とりあえず情報収集したいといった方は下記のLINEオープンチャットから、参加者同士がコミュニケーションしている様子もご覧いただけますよ!
オープンチャット「雲仙じゃがいもワーキング」
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